雑誌などを読んでみても、すごく好評価で、
「早くも今年一番」というような意見も目にしていたので。
内容が暗いのは覚悟で行きました
土屋アンナさんが、中島監督に対して、
「暗くね?」と言っているのも見てましたので。。
松さんの淡々とした語りから始まります。
最初、全く聞いていなかった生徒達が、
次第に静まっていき、先生の声に耳を傾けはじめるさまも。
それでも、メールでやりとりしたり、
どこかふざけた気分が抜けない生徒達も。
犯人探しに色めきだし、
犯人が特定されると、一斉にいじめに走る姿も。
どれも顔をしかめたくなるようなシーンばかりで、
「今の学校って、こんななの!?」と
ちょっと甘いことを思ってしまいました。。
でも、きっとこれが現実なんだろうな、と。
松さんの、淡々とした感じが、ものすごくおそろしかったです。
それぞれの人物が、それぞれの立場で、
順番に告白していくさまに、引き込まれました。
自分の愛する娘を殺した少年AとBの飲む牛乳に、
あるものを入れたというところから、
すごくぞっとしましたが、
その後に起きる、各人物の変化にも、
すごくぞっとしました。
少年Bは、狂ったようにおびえ、
お風呂にも入らず、自分の汚れで自分が生きていることを再確認し。。
一番、平気っぽく見えた少年Aが
実は最も狂った感じの行動をしていて、
「ここまでされても、まだわからないの?
どうしたら、この人に命を感じさせることができるんだろう?」
と思っていたら・・・。
最後、松さん演じる先生がやってのけたことには、
「そ、そうきましたか」、って感じで。
なんだか、ものすごく納得してしまいました。。
松さん演じる先生の気持ちが、
痛いほど伝わってきて、すごく考えさせられました。
「やりすぎだよ!狂ってるよ!!」、とか思うかもしれないけれど、
愛するものを奪われた人間の気持ちは、
それほどやらなければいけない程のものなんだということを、
ヒシヒシと感じた次第です。
愛するものを奪われたものの復讐、という、重いテーマですが、
今まで見た同じテーマの映画やドラマの中で、
間違いなく一番、心に突き刺さる内容だったと思います。
今まで中島監督の作品はそんなに見たことがありませんでしたが、
映像がすごくキレイでしたよね。
スローモーションの動作や、花などの色も効果的に使われていて・・・
そういう1つ1つのシーンも、このコワさと一緒に
記憶に残っていくと思います。
ただ、次は明るい映画が見たくなっちゃいました
次回は、「踊る大捜査線」になりそうかな(笑)
何せ、私、満点付けちゃいましたから〜(^^;ゞ
心に突き刺さる映画でしたよね〜。
エキセントリックな映像と効果の中で静かに
淡々と復讐が進む、と言う。。。
その対比が見事でした。
私は中島監督の大ファンなのですが、
今作が一番素晴らしかったです。
後は、もう松さんの演技!
いつも良い女優さんだと思っていましたが、
ここまで。。。とは思っていませんでした。
邦画では今年一番。。。これを越える物なんか
出てくるのかなぁと今は思ってます。
ぜひ出てきて欲しいとも思いますが^^
中島監督のファン、というかたが結構いらっしゃるのが、
今回の映画ですごく理解できました。。
なにせ、私は『パコと魔法〜』とかも
HDDに溜まったままでまだ見ていなかったりするもので(汗)
原作は、また違った感じなんでしょうかね?
そちらも気になるのですが・・・。
そうそう、松さん、やっぱりすばらしいです!
元々好きな女優さんでしたが、
今回のでますます♪って感じでした。
いやーー、くうさんの感想を見て
見に行く決心ができて、ほんとによかったー!、
って感じでしたわっ♪